その後の蕁麻疹~その3 胃腸の虚弱さが蕁麻疹を誘発する原因でもある、そして玄米の炊き方
June 23, 2009
【2014年8月15日追記:その後の蕁麻疹シリーズ: その8 最近蕁麻疹が出てこなくなりました(2014年7月22日)】
【2013年12月22日追記:
先月少しコントロール不能な、とても痒い蕁麻疹が再び出てきてしまいました。生姜やにんにく、ブラックペッパーやカレー用のスパイスとしてのチリペッパーなどを取りすぎていたようです。他にも今は食べませんが、消化の悪い玄米を食べると必ず結構ひどめの蕁麻疹が出てきます(しかし、数日間常温の水に浸して発芽玄米にしたものであれば大丈夫)。また、コーヒーや紅茶、緑茶、チョコレート、ココアなどに含まれるカフェインを摂取し続けると、これまた必ず痒い蕁麻疹が出てきます。それ以外にも、ひまわりの種、ポピーシード、ごま、フラックスシード、マスタード等の種類を食べるとこれまた痒い蕁麻疹がポツポツと出てきます。私の場合、胃腸が弱いので(胃炎で死にそうに痛かった経験有)、どうも消化の悪いもの(消化できないもの)や刺激物が良くないようです。
最近は毎日やや酸っぱいプレーンヨーグルトを朝食に温かいオートミール粥と一緒に食べていましたが、それに加え、昼と夜も食後に少量のプレーンヨーグルトを食べ続けたところ、またとても痒い蕁麻疹が自然と消えていきました。これはすぐに実感できます。翌日など。もちろん、上記の消化できない食べ物や刺激物、種類、カフェインを食事から絶ってヨーグルトを食べる前提です。
以前から不思議だったのが、同じ乳酸菌の入った飲み物や食べ物でも、効くものと効かないものがあることでした。
例えば、よく以前の蕁麻疹関連の記事中に書いていますバターミルクですが、これはやや酸っぱいバターミルク(3%の脂肪)で、2009年当時もこれまでも、これを飲むと蕁麻疹に良く効いていました。しかし、当時、酸っぱくないプレーンヨーグルトを食べてもあまり効果は見られませんでした。なので、バターミルクに入っているバクテリアカルチャーが特別に私に効いていて、ヨーグルトでは効かないのかな?などと思っていましたが、違っていたようです。
というのも、今回やや酸っぱいプレーンヨーグルトを朝昼晩と食べて、痒い蕁麻疹が自然に引いたからです。そして、今回あまり酸っぱくないバターミルク(1%の脂肪)を毎晩シャワー後に飲んでいましたが、以前に比べて効きがあまり実感できませんでした。(今回なぜあまり酸っぱく無い、また、脂肪の少ないバターミルクを飲んでいたかと言うと、2012年に春ウコンの飲みすぎで胃を荒し、更に、脂肪の多い3%のバターミルクを蕁麻疹対策として飲んでいたところ、とても酷い胃炎になり、1ヶ月殆ど何も食べられず、苦しんだ経験があるため。)
どうも、ポイントは、”やや酸っぱい乳酸菌飲料やプレーンヨーグルト”を少量ずつ1日に分散して食すことにあったようです。酸があるのは、発酵菌である乳酸菌が生成した乳酸があるからで、プレーンヨーグルトが酸っぱいのは、この乳酸菌生成物=乳酸が含まれているからです。つまり、乳酸菌が生成した乳酸が含まれている酸っぱいプレーンヨーグルトやバターミルクを飲むことが、痒い蕁麻疹を自然治癒していたようなのです。
調べてみたところ、腸内には常在菌(善玉菌や悪玉菌)が生まれたときから既に存在しており、赤ちゃんの頃は母乳から乳酸菌などの善玉菌を貰っていたので、善玉菌が常に優勢である状態なのですが、離乳食を始める頃からだんだんと悪玉菌が増えて、また、年齢を重ねるごとに、善玉菌の数が減少し、悪玉菌が優勢になってくる為、健康を保つ為、意図して善玉菌を増やしてあげる必要があります。
しかし、いくら生きた善玉菌を腸内に入れたところで(プロバイオティクス)、常在菌(善玉菌や悪玉菌)が新しい菌と入れ替えられることはないそうです。また、普通の善玉菌が居るプレーンヨーグルトを食しても、胃を通過する事で胃液で善玉菌が死んでしまい、生きては届かないのだとか。でも、その善玉菌の死骸は、腸内にいる常在菌である善玉菌の餌になるので、善玉菌が増えることが出来て、それはそれで良いことのようです。また、善玉菌の食料であるオリゴ糖や食物繊維をとることで、乳酸菌の数を増やす事もでき、これもこれで良いことです。
で、少し前に腸内の善玉菌について調べていたところ、以下のような1967年に作成された腸内粘膜細胞と善玉菌の働きについて説明されたビデオを見つけました。(作成はヤクルトさんのようです。)
これを見て、悪玉菌は、善玉菌が生成する酸性の乳酸に触れることで、死滅しているのが分かりました。それはまるで聖水に触れたかのようにです。
だから、酸っぱい=つまり乳酸が含まれているプレーンヨーグルトやバターミルクを毎食後などにでも、少量を頻繁に摂取することで、増えすぎた悪玉菌がすぐに死滅し、よって、腸内環境が良くなり(快便になり)、蕁麻疹が直ぐに引いていくのだと思います。(私の場合、翌日には実感できます。しかし、全ての蕁麻疹が完全に引くまでにはもう少し時間がかかります。そして、それを続けていると、全く蕁麻疹が出てこないようになり、以前のように、また、つるつるした肌に戻っていきます。炎症で茶色くなった肌の色素が元に戻るには結構時間がかかりますが。)
私の場合、やや酸っぱいプレーンヨーグルトやバターミルクを、胃に刺激と負担があまりかからない程度に、少量ずつにでも毎食後に食すれば、結構直ぐに蕁麻疹が引いて行っていたのは、このような背景があったからだと、今だからわかります。とは言えあくまでも、実体験からと自分で調べた事だけからの憶測でしかないので、本当のところどうなっているのか、という部分については、何も証明出来ません。
ですが、今蕁麻疹で、とても痒くて辛い思いをなさっていらっしゃる方は、やや酸っぱいプレーンヨーグルトを毎食後にでも少量ずつ、食べてみる価値はあると思います(食べ過ぎない程度に。)注意したいのが、蕁麻疹が出てくるような方は、私もですが、胃腸が弱い方が多いと思います。なので、プレーンヨーグルトなどの酸味で、食べ過ぎたりして、胃を荒らしてしまう事も大いに有り得るので、食べ過ぎない程度を少しずつ、また、常温にするなどして、胃腸に刺激を与えすぎないようにして、食すると良いと思います。
また、胃腸が虚弱体質の場合は、玄米などの消化に悪いものは、とても痒い蕁麻疹が出てきやすいですし、カフェインやスパイスなどの刺激物はしばらく止めておくと良いと思います。それらに、腸内の内側の粘膜細胞が敏感に反応して(アレルギー反応?)、炎症を起こしているのかもしれません。
痒いのはとても辛いです。
少しでもご参考になれましたら幸いです。
2013年12月22日追記。】
【追記2009.09.20: 蕁麻疹だかアトピーだか良くわからない湿疹の痒みに、色々試した結果一番良く効いたのは、腸内環境の改善(乳酸菌の摂取)とデトックス(塩風呂の半身浴)でした。特に乳酸菌で痒みが引きます。私の場合、抗ヒスタミン剤でも痒みが取れませんでした。蕁麻疹だかアトピーだか慢性化していたのでとても痒かったですが、乳酸菌を飲んだら本当に痒みが引いたのです。薬に頼りたくなくて、米ぬかとかココナッツオイルとかTee Tree Oilとか色々試しました。食べ物、水にも注意しました。でもやっぱり湿疹は出てきました。でも乳酸菌をお腹に入れてあげると本当に不思議ですが、痒みが引きました。アトピーや蕁麻疹などのアレルギー反応に関係しているTh1細胞とTh2細胞というのがあります。Th2細胞はアレルギー反応を引き起こす作用をし、Th1細胞はアレルギー反応を抑制する作用を起こすのだそうです。で、アレルギー反応を起こしやすい人の血液の中には、Th1細胞よりもTh2細胞の方が多くあるのだそうです。これにより、アレルギー反応が引き起こされやすくなり、結果、痒みが生じるのだそうです。乳酸菌は、このTh1細胞を活性化させる作用があるようなのです。だから、私の痒みもようやく引いたのだと思います。本当に不思議ですが、乳酸菌を飲んだらあんなに酷かった痒みがおさまりました・・。今も飲み続けています。参考:KIRIN-乳酸菌KW3110株の研究ー乳酸菌KW3110株とアレルギーの関係、カルピス-発酵乳と乳酸菌(花粉症・アレルギー作用にもいい?)】
今月頭には30度近くにもなろうかと言うくらい部屋の中が暑くなったバンクーバーでしたが、最近は、またすっかり寒くなってしまって、今年ももう夏は終わったか?と思ってしまうのですが、果たして今年も冷夏となるでしょうか?バンクーバー。
さて、先週半ば頃から、全身に出来ていた内出血のような蕁麻疹もようやくひいてきました。今は痕が少し残っていますが、痒みは全く無くなり、残るは、背中にあるアトピーっぽいお肌のお手入れとなります。
あれからまた色々と調べていると分かったことに、どうやらこういったアレルギー性の蕁麻疹やアトピーなどというようなものは、胃腸の虚弱さにも原因があるようです。(接触性皮膚炎などは別かと思われますが。)
「アトピーが3ヶ月で治る方法 / 成人性アトピーの完治体験」さんのところにあるページ「消化器官の強化について」に、なぜこういったアレルギー反応が起こるのかという根本的な仕組みと解決策が解説されています。ここではアトピーに関して話されていますが、蕁麻疹のいくつかの種類もこれで解決できるものがあるのではないかと思います。
上記ページから引用させていただきますと、
まず、アトピーの原因をおさらいしておきますと
汚染タンパクの摂取 → 胃で分解されない → 腸で吸収(異種たんぱく質体内侵入) → TH2活性化 → 皮膚上でアレルゲンと接触 → Ige抗体大量配備 → ヒスタミン大量放出 → 湿疹発症
というプロセスになります。補足しますとアレルゲンに接触してIGE抗体が大量配備されるのは、TH2が活性化しているからです。またTH2は異種たんぱく質が腸から体内に侵入することによって、敵が現れたとして活性化します。
プロセスが非常に長いのでこの長い経路のうちどれかで対策を打てば湿疹は治まります。
たとえばステロイドを服用するとIge抗体を減少させることができるので湿疹がなおります。また、アレルゲンをなくしてしまえばIge抗体が戦う相手がいないので治ります。しかしこれではプロセスを途中で寸断しているだけで根本的な治療になっていないことがおわかりいただけるかと思います。
また、”皮膚の修復”のところで述べた方法はできてしまった湿疹を更に悪化させない、もしくは程度の軽い湿疹を治すための方策であって根本治療ではありません。傷ついた皮膚を消毒するとか脱塩素の風呂に入るのはできてしまった湿疹を悪化させないための手段です。ですからこれらを実行されていない方は実行することにより皮膚の状態が大きく改善しますが、これは”改善”以上のなにものでもないので、ある程度効果がでたらそこから先には進みません。アトピーが改善したがどうしても治らないとか時間がかかるといった意見をあちこちの掲示板で見かけますが、これは根本的な対策を打っていないからです。消化器官を正し、免疫系を正常にしないと如何な高額なアトピーグッズを使用したところで、改善こそすれ治りはしないと断言できます。さて根本治療はすでに述べたも同然ですが、ずばり、次の2点になります
・胃を強化し、たんぱく質を強力に分解する
・腸を強化し胃で分解されなかった異種たんぱく質を体内に取り込まない
なのだそうです。
そして、筆者さまが取られている方法と言うのは、「キャベツ、大根を湯通しして毎日食べる」、「ヨーグルトを食べる」と言うことだそうです。
これを読んで、なるほど~!そういう仕組みで蕁麻疹やアトピーのような皮膚炎というアレルギー反応が起こっているのか~、と言うのがわかりました。確かに私は子供の頃から胃腸が弱く、小さい時は小児喘息に苦しめられ、その後はアレルギー性鼻炎などで医者へ通うことはしょっちゅうでした。たぶん、こういう虚弱な体質がアレルギーなどという反応を引き起こしやすい体質にしているのは、かなりの確立であるような気がします。
そして、ふとこれを読んでいて思い浮かんだのが、最近白米に混ぜて食べている玄米。最近玄米は健康ブームに押されて、どんどん表に出てきましたが、その詳細を知ることなく、白米のようにして食べていた私。でも、調べてみると、どうやら玄米は、調理の仕方によっては悪にも善にもなるようなのです。これを知ることが出来たのは、「マクロビパパの奮闘記」さんのサイトの「マクロビと玄米 4)フィチン酸の中の悪魔?」という記事です。
これによると、玄米の中にはフィチン酸という成分があるそうで、これが、強い抗ガン作用にもなるが、同時にミネラル欠乏症を引き起こすことにもなるようなのです。詳細は、「マクロビと玄米 4)フィチン酸の中の悪魔?」のページに書かれているので、是非読んでみてください。
で、このフィチンを毒にせず、善となるように食する方法があるようで、それは、玄米を発芽玄米にして調理してあげる必要があるのだそうです。同じく「マクロビパパの奮闘記」さんのサイトの次のページに詳細が書かれています。「マクロビと玄米 7)発芽玄米ってなんですか」、「マクロビと玄米 8)発芽玄米 後編」
つまり、玄米を水に浸してあげて、十分吸水させてあげて、発芽玄米になってからお米を炊く必要があったのです。こんな事も知らずに、私は玄米は身体に良いという表向きの言葉だけを鵜呑みに、白米と同じような調理方法(つまり短時間しか吸水させない)でご飯を炊いていたのです。結果、ちょっとしたミネラル欠乏症?確かに疲れが溜まっていましたし、顔色もあまり良くなかったかも。原因は勿論別にもあるとは思います。。
玄米が私のアレルギー要因であるのかどうなのかは全く今の段階では分かりませんが、昔Oatsを食べて蕁麻疹が出た私の体質からして、こういった麦関連(蕎麦も)や、玄米などの消化が悪い食べ物も、上記の「アトピーが3ヶ月で治る方法 / 成人性アトピーの完治体験」さんのところで示されていたように、弱い胃腸により消化されなかったプロテインがアレルゲンと成り得ることを考えると、これらの食べ物を少量でも食べ続けるうちに、知らず知らずとアレルゲンになっているのかもしれません。と言うわけで、今は念のため玄米は避けていますが、発芽玄米にして食べたら良いかもしれません。
今回私が蕁麻疹をなくすために実践したのは、とにかくアレルギー反応が出ている間は、抗ヒスタミン剤を取り続け(私の場合はあまり効かなかったのですが)、出来るだけ掻かない。痒い時は、ハンカチを熱い湯に湿らせて、それを患部に当てる。(温熱蕁麻疹の方には逆効果だと思われます。)そして、米ぬかを木綿のハンカチなどに包んで米ぬか+ラベンダーオイル半身浴でセラミドを補い、過敏になっている神経をリラックス、その後、バスタオルで身体を乾かし、Tee Tree Oilで炎症のある箇所を殺菌、そして、VitamineEのオイルを色素沈着している箇所に塗り、その上から、Eucerineをたっぷり塗る、をしていました。途中、ココナッツオイルも試しました。この間、アレルゲンとなるような食べ物は一切食べず、コーヒーを飲むのも止めました。その代わり、どくだみ茶、カモミールティー、白湯を飲むようにしました。カモミールが効力があったのかどうなのか分かりませんが、首の辺りに出来ていた蕁麻疹は、カモミールティーを飲むと、何となく和らいだような感じがしました。よく分かりませんが。あと、それから、ビタミン剤も飲みました。
今は蕁麻疹は出ていませんが、抗ヒスタミン剤を飲む以外は、上記の米ぬか+ラベンダーオイルの半身浴、Tee Tree OilとビタミンE、Eucerineを塗るなど続けています。
後は、根本的な解決として、胃腸を強化、でしょうか。キャベツを食べて、胃腸が少し元気になったら、発芽玄米かな?
【その後の蕁麻疹シリーズ】
その8 最近蕁麻疹が出てこなくなりました(2014年7月22日)
その7 歩くと蕁麻疹、生キャベツの食べすぎで蕁麻疹~でも、やっぱり乳酸菌と塩風呂半身浴で改善
その6 ほとんど痒みが出なくなった今
その5 腸内環境の改善(乳酸菌)と体質改善(塩風呂の半身浴)が一番効果あり
その4 アトピーっぽい肌の湿疹(痒み)と水道水の関係
その3 胃腸の虚弱さが蕁麻疹を誘発する原因でもある、そして玄米の炊き方
その2 米ぬか成分が痒みを引き起こすIgE抗体にくっつき痒みを抑制だそうだ
その1 痒みにはTea Tree Oilも効く感じ
全身蕁麻疹 - 泣きそうに痒かった(今も・・)この数日間