今週初め、月曜日(1月31日)に健康診断を受けてきた。家族クラス国内移民申請に必要な書類
の1つとして、Medical Examの診断書があるから。2005年の今現在、家族クラスでカナダ国内の
オフィスへの移民申請の場合、Medical Examを前もって受けると、後々、オフィサーが申請者に
Medical Examを受けるようにとリクエストせずに済み、よって、その分プロセスが早く進むので、
Document Checklistにも事前必要書類として、健康診断をしましたと証明するレシートのコピーを
添付するよう指示が出ている。
Medical Requirements
You and all your dependent children, who are not already Canadian citizens or permanent residents,
must undergo and pass a medical examination. When medical results are submitted up-front,
routine cases benefit from faster processing because we do not have to request them at a later
date.
健康診断を受けるからと言って、どこの医者でも良いわけではなく、カナダ政府が指定している
Designated Medical Practitioners (DMP)
の所で診断してもらわなければならない。色々な方の意見が載った掲示板を見ても、ドクターによって
かなり金額が異なるようだった。とりあえず、私は最も近所だと思われる場所2箇所のドクターに
電話をして、金額など詳細を聞いてみた。
一箇所目は何だかんだ、トータルで273ドルかかると言われた。でも、同じ場所で全ての診断が
終えられると言う利点があった。しかしながら、自分が調べていた金額の相場よりもかなり高かった
ので、もう一件のドクターの所に電話をして聞いてみると、トータルで175ドルと言う。かなりの
金額の違い!場所ももう一件の所と殆ど変わらないし、近いので、即予約をさせてもらった。
ドクターに予約をしたその当時、まだ去年の12月だった。その頃は期限が切れる寸前だったが
観光ビザもあり、申請書を早くCICに提出したいと焦っていた私は、この健康診断書に期限がある事も
あやふやなままの知識だった。健康診断を即行受けて、受け取りに時間がかかるであろう警察証明書
は後日郵送と言う形で、観光ビザの期限があるうちに、つまり去年の12月中に、申請書類とその他の
書類をCICに送れば良いと思っていた。
が、申請書類について色々調べていくと、この健康診断書なるものに、受診日から1年間の
有効期限がある事が分かった。Medical Requirements のところにきちんと書かれていた。
(今現在~2005年2月の時点、家族移民国内申請の場合。その他についてはわかりません。)
Results are valid for 12 months from the date of the first examination.
しかも、まだまだ揃えなくてはならない書類達+書き込まなければならない書類達がたくさんあった。
焦って1年間しか有効期限の無い健康診断を、まだ提出もしない申請書よりもかなり前に受けに
行っても意味が無いので、アポは延期させてもらった。と言う事で、延長されていたアポを
復活させたのが、先週。今週の月曜日1月31日に、改めてドクターのもとに訪れる事となった。
ドクターの元で受診してもらうのに、いくつかの必要書類と必要事項があった。
1. パスポート。
2. パスポートの日付や性別などが載っているページのコピー。
3. 記入済みのMedical Report: Section A-EDE form (IMM1017SCL)。
4. パスポートサイズ(35mm x 45mm)の写真4枚。
5. 現金175ドル分。(これはここのドクターがビザなどのクレジット機器を扱っていないから。)
アポの日、受付でまず全ての書類を提出し、金額を払い済ませた。金額を払っていると、
140ドルが受診料金になります、との事。あれ?175ドルでは?と思っていると、どうやらX-Rayは
別の場所で取らなければならないとの事。X-Rayを撮る料金が35ドルかかるのだそうだ。
受付の彼女曰く、お隣にレントゲンを撮るオフィスがあるが、ここは60ドルかかる、だから、
ニューウェストミンスターにあるオフィスに行って撮る事をお勧めする、とのこと。なるほどー。
近所に同じようなDMPがあると、患者取得の競争も激しいのかな、と思ってしまった。でも、
単に患者思いだからなのかもしれない。ま、個人としてはとてもありがたい情報。ありがたく
受け取ります。
さて、ドクターの部屋に通されて、かなり待たされた。壁には色々な証書が飾られていて、
その中にSouth Africaからのものがいくつかあった。名前からして、東欧系かな?と
思っていたのだけれど、会ってお話するとブリティッシュ・イングリッシュっぽいアクセントがある。
ますます良く分からない・・・。あなたは何人ですか???
愉快なドクターは色々と私に質問をしてきたので、返答していると、日本の何処からですか?
と聞いてきた。カナダに来て、初対面でこの質問をされないことは殆どない。そして、
「Southからです。Kyushuから。Oita出身です。」と言っても、大概チンプンカンプンである。
日本=Tokyo or Osaka, Kyoto なら分かるみたい。でも、九州って言っても、殆ど理解してもらえない。
Fukuokaと言うと、若干分かるかな?でもホントに分かってる?って言う感じ。
アイカタとの出会いなぞ、聞いてきたので答えていると、" Wow, that's very romantic!"
だそうなので、ドクターの奥さまとの馴れ初めも聞いてみた。奥さまとはオーストラリアで出会った
そうな。奥さまはナースだったらしい。そして、結婚。で、その奥さまはカナダ人だったので、
カナダに渡ってきたらしい。ドクターが「英語上手ですね、カナダにはどれくらい居るの?」と
聞いてきたので、3年です。といったら、ご主人の英語が良いのね、きっと。とのことなので、
アイカタはカナダ出身ではない事をつらつら述べていると、ドクター、ご自分のご家族について
話し始めてくれた。
ドクターのご両親はチェコスロバキア出身で、ミッショナリー(宣教師)をしていた関係で、
南アフリカへ移住なされたとか。だからドクターご自身は南アフリカで生まれた、見た目は白人
だがアフリカンと言うことになる。で、彼はイギリスで5年ほど働き、オーストラリア、ニュージーランド
でも働いていたとの事。で、今はカナダ。「USなぞでもお仕事されたのですか?」と聞くと、
自分はあまりUSには興味がないんだよね。と言っていた。
肝心の診断内容だが、始めにナース?兼受付の女性に身長を聞かれ、体重を測り、尿を取った。
その後、ドクターが、「上半身裸で白いキッチンペーパーみたいな紙で前面を覆った状態で待っててね。
下のズボンははいていて良いよ。それから婦人科の診断はしないから。」との事だった。
色々話している最中に、血液採取があり(これはHIVと梅毒=syphilisをチェックするためだとか、怖っ。)、
その後腕をくねくねチェックして、背中側と前面部を聴診器でチェック、膝をコンコンとやっては、
かっけのチェック、ウォーンウォーンと鳴る金属で聴覚をチェック、無事終了であった。
「健康ですね!」との事。10日間以内にドクターから連絡が無ければOK。もし何か発覚した場合は
10日以内に連絡があります、との事。何も無く無事に済んでほしいものだ。
その後、X-Rayを受けにNew Westminsterのオフィスへ行く事に。場所は教えてもらったので、
直ぐに分かった。と言っても、アイカタに車で連れて行ってもらったからなのだが・・・。地下1階に
オフィスがあると聞いていたので、ドアの直ぐにあった階段を下りていくと、”X-Ray→”とあったので
直ぐに分かった。ドクターの受付のお姉さんがアポは要らないから、と言われていたのだが、
本当にその通りだった。受付で、アジア系だと思われる女性に書類に記入と交換に金額を払い、
2分も待つか待たないかと言う早さで、「あっき~なっかのぉ~~~」と呼ばれた・・・。
どうもアジア系の人がたくさん働いているらしく、中でもフィリピンからの人が多いようだった。
(アクセントで何となくわかるのだ。)
私の名前を呼んでる人は坊主にしているアジア系の方。なぜかトテモ軽快・・・。
「こんにぃーちぃぅわぁ~。あっき~なっかのぉ~はどこから来たのぉー?」と聞かれたので、
「ジャパン。」と答えると、「ジャパンのどっこぉー?」と来た。「日本の南、九州アイランドからきた。」
と言うと、「おー、アイランドから来たのかー。」との事。「そう、日本は主に4つの島で成ってるんです。」
って言うも束の間、間髪いれずに、「4つ?!フィリピンには7000もの島から成ってるんだよー。」
ひょえー?!7000島もあるの?目を丸くして彼を見てしまった。「じゃ、レントゲン撮る前に深く
息を吸って、撮ってる間は息を止めてねー。」との事。「深く息吸ってー。はい、息止めてー。OK、OK。」
「あっき~、息吸っていいよー。」「はぁ~~~。」じゃあ、本番ねー。「深く息を吸ってー。」「止めて。」
しばらくして、「あっき~、息していいよー。息してる?」息してます・・・。
その後、着替えを済ませ、通路に出てくると、「はい、じゃー今日はこれで終わりー。」と言われて、
その場を後にした。後ろの方で、「さよなら~~~。」と聞こえた気がするのは私の気のせいか?
で、本日、別に疑うわけではないのだが、ホントに7000もの島がフィリピンにあるのか調べたら、
なんと!!フィリピンは7107もの島々から成るのだそうだ。
島の数は世界第二位。第一位はインドネシアらしい。いやはや、良い勉強になりました。