中抜きになる産業構成
May 15, 2015
色んな情報を読んでいると、これから益々中抜きの産業構成になっていく感じのようです。中抜きの社会とはどういうことかと言うと、インターネット(of Things)を介してエンドユーザと売り主が直結していく社会に益々なっていく、という形のようです。これまでもEtsyや日本でも様々なサイトなどで、アーティストの商品を直接コンシューマが買うというやり取りはありましたが、それが益々広い分野で浸透していくようです。つまり仲介マージンを取って成り立っていたような産業は、これから規模が縮小していくようです。
既に兆候は出ていますが、例えば音楽業界でだと、アーティストとエンドユーザ(ファン)の間には、音楽を販売するレコード会社やその他諸々の産業が介在していますが、昨今のダウンロード配信や売買などでCDを購入する事がなくなり、それが昨今の音楽業界の低迷にも繋がってきています。また、アーティスト自身はSNSを介し直接ファンとコミュニケーションを取るようになり、各地で実際にライブをすることで収益を得る時代に変化しています。昔のようにCDが売れるだけで収益を得る事が出来ていた時代はどうやら終わった?てきています。
ある意味大昔の時代のような感覚(創り主が直接買い手に売っていた時代)をインターネット(of Things)を通じて新たな規模と分野で広がっていく時代が未来にあるのかな?と感じています。かといって商人が居なくなるわけではないと思います。創る職人(企業)が居れば、それをうまく紹介・販売してくれる人も必要なわけで、昔とは形態が違っても、今では例えばオウンドメディアやSNSを通じ、文章や写真撮影などがうまく執り行える人でありつつ、何か他の事もできる人、という人材はこれからも求められていくようです(例:「北欧、暮らしの道具店」さんなど)。少し前、今でもですが、例えば「ジャパネットたかた」さんなどもマーチャントですね。また最近では、著名人が商品を紹介するようなサイトが立ち上がっており(「#Cart」さんなど)、地方で売れずに埋もれていた商品をサイトで紹介したところ、その商品があっという間に売れ筋商品となってしまったなど、そういう形態のマーチャントなサイトも出現してきているようです。何も目新しいという訳ではありませんが、そういう直接的でフラットでイージーな繋がりの感じの社会に益々なっていくのかな?という感じがします。
他にも様々な産業において、中間マージン的?なものを多く得て成り立っているようなポジション?職種?は、縮小していく流れなのかもしれません。権威的なものも。どうなのかな・・?
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