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実は忘れるということに労力を割いている脳

March 30, 2015

今日メールで配信されたBiz/Zineで面白い記事を見つけました。タイトルは、『「2045年問題」の時間軸を再考する-心のリバースエンジニアリング』です。2045年問題というのが話題にあがっているのを最近知っていたので、この記事に意識が向きました。

読んでいて私の中で一番驚いたのが、実は「忘れる」というのは、積極的に行っている「能力」なのだそうです。そこの文章をちょっと引用させて頂きますと、

『「忘れる」というと、古い記憶から時間とともに、自然に風化していく様をイメージする。ところが、忘却とは特定のドーパミン(DAMB受容体)を必要とする積極的プロセスであることが、研究によりわかったという。わざわざドーパミンを分泌して、消しているのだ。このドーパミンを失うと、我々は「忘れる能力」を失くしてしまう。』

だそうです。常識とは真逆な情報を読んでしまいました。忘れるというのは脳の欠陥のように思っていましたが実は反対で、積極的に脳がドーパミンをわざわざ出してまで、いそいそとデータを消していたということなのです。凄い事実です。確かに昔の膨大なデータを忘れる事が出来ないとなると、一回一回思い出していては日常生活を普通に送るのは大変かもしれません。

この本の著者のミチオ・カクさんは日系アメリカ人で、アメリカのラジオ番組に良く出てらっしゃる方で素粒子の事についてよく話されていました。こういう研究情報は面白いです。

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