クリスマス・イブの夕食ーポーランド編
December 29, 2013
ポーランド国では、クリスマスイブにはお肉を食べず、お魚(キリストは中東の猟師だったーキリスト教のシンボルにはお魚さんが使われています。また、キリスト教は魚座の時代のシンボルでもあります。)を食べる伝統があるそうです。その伝統によると、12種類の料理を用意するのだそうで、まず必ず食するのが、バルシチスープと言う、レッドビーツ(Red Beets Roots=甜菜)を湯がいたその赤味のスープにブリヨンなどで少々味付けしたものに、ウシュカ(uszka)という小さく折りたたんだピロギ(中身には、特別な風味を持ったマッシュルームを塩コショウで炒めたものを入れる)を入れたスープがあります。他にもジューレックなどと言う発酵した豆の粉?のスープなど、色んなタイプのスープがあります。
話は変わりますが、ちなみに発酵した豆で日本人は味噌を作り、醤油ができましたね。ポーランドは発酵した豆でスープを作りました。ポーランドと日本ってなんとなく似てる感じがするのですよね。伝統を守るところとか、美味しい食文化があるところとか、国がソフトな女性的な雰囲気とか、かわいい小物が沢山あったり、自然を大切にするところだったり。あと、福岡はモツ鍋ですが、ポーランドにも内臓物を使ったスープがあります。ポーランドには、他のヨーロッパの国には無いものがあるように感じています。それは、日本のような郷愁だったり、伝統だったり、文化だったり。それは、日本人なら日本人として一致団結する所だったり、ポーランド人は世界に多く住んでいますが、その一致団結力も似たものを感じます。日本人は迫害される事無く島国で大和民として一致団結しますが、ポーランドは東から西から危害を加えられ、国も無くし、また、1から国を立ち上げた事から、言葉と言うものをとても大切にしているようです。日本語にもそれは言えるように思えます。また、建造物などは勿論ヨーロッパで違いますが、でも、ヨーロッパの教会と言うと石ですが、ポーランドには木造の教会があるのです。世界遺産になっています。(ポーランドの7つの国境の1つ、ウクライナとの国境にも木造の教会があるようです。ヨーロッパの国々は歴史の中で国境が行ったり来たりしているので、日本と違って大変ですね。と言っても、今は日本も注意していないと侮れませんが。。)
昨年作ったウシュカ(↓)。今年は作りませんでした。
そして、白身魚をジェリー風にしたものや、日本で言うところのしめ鯖のような、オリーブオイルとピクルスでマリネート酢漬けにしたHerring(ニシン)、そして、Fish a la Greekと言う、白身魚を人参とセロリルートやベイリーフ(ローリエ)等でトマトソース煮にしたもの、言わずと知れたピロギ、ワザンキと言う、キャベツをニンニクやマッシュルームブリヨンとベイリーフ(ローリエ)で少なめの水煮た中に、玉葱とマッシュルームを炒めたものを入れ、その中に湯がいた四角いパスタを入れて10分くらい一緒に煮たもの、コールスローのような野菜サラダ、ジャガイモをボイルしたもの、トマトサラダ、乾燥果物を使ったコンポート、マコビエッツ(Makowiec)というケシの実入りのロールケーキ、そして、私の大好きなローズジャムが入ったKolackyクッキー等があります。
Fish a la Greekとワザンキ、ポテトとマッシュルームソース、トマトサラダとインゲン豆。
私はそんな12種類の料理は用意できないので、今年は、去年ポーランド人女性に材料を教えてもらった「Fish a la Greek」を初めて作ってみました。ポーランド人によると、ア・ラ・グリークと言われているが、ギリシャの食べ物とは何の関わりもないのだそうです。
作り方は至って簡単で、材料は、私が今回作った分量でだと、玉葱1つ、人参(大きめ)3本、セロリ3本(本当はセロリルートを1個)、パースニップ(parsnip)というシロニンジンを1本(本当はパセリルートを1本だったのを間違えてパースニップを1本買ってしまいましたが、パースニップでも美味しかったです)、トマトペースト缶、そして、白身魚、私はBasa Filletを使いました(Basa Fishは主にベトナムやカンボジアなどの東南アジア海域で獲れるお魚だそうです。ちなみに私が良く購入するのは、ベトナム産のバサフィレで、近くのペルシアストアで購入しています。と言うのも、近所のカナディアンスーパーで売られているバサフィレは、お値段がペルシアストアの倍以上するのに、あまり新鮮でないのか、包装が良くないのか、いつもカビの味がするのですよね・・。なので、バサってこういう味の魚なんだと思っていたら、違っていました。本当は美味しいタラのようなお味のお魚さんでした。)、そして、ベイリーフ(ローリエの葉)とパセリ。
詳しい作り方はこちらのビデオを参考にさせていただきました(↓)。
私はパセリルートを間違えてパースニップ(シロニンジン)を入れてしまいましたが、パースニップ(シロニンジン)を炒めると不思議なアロマがあり、とても美味しく出来上がりました。パースニップ(シロニンジン)バージョンでも良さそうです。普段、バサフィレはパン粉を付けて焼いて、玉葱のタルタルソースで食べるか、アルミホイル焼きのようにして食べるかしか思い浮かばなかったのですが、これからは、Fish a la Greekにして食べられるので、献立メニューが増えて良かったです。
あと、クリスマスに何かデザートを、と言う事で、苺のロールケーキを作りました。相変わらず生クリームを入れすぎてしまうためか、横長のずんどうなロールケーキで見栄えは全く良くないですが、苺の甘酸っぱさが美味しいロールケーキになりました。私はチョコレートが食べられないので、苺を支えるのに、今自分の中で一番お気に入りの、Mazafati Dates(イラン産のナツメヤシの実ーたぶんMazafati Datesの椰子の実はイラン地域でしか採れない)を使ってみました。
このMazafati Dates(イラン産のナツメヤシの実)ですが、とても美味しいのです。ペルシアストアで、いつものように普通の乾燥デーツを買っていたところ、同じくデーツを見ていた中東のおじさんが、このデーツは美味しいよ、と言葉少なめに言ってお勧めしてくれたのが、Mazafati Datesでした。中身を見てみると、かなり完熟しており、半ば潰れている感じです。実の見てくれだけを見たら私は絶対買わなかったと思いますが、おじさんが美味しいよ、とお勧めしてくれたので、現地の人がそう言うのだから、きっと美味しいのだろう!と2パッケージ(650グラムx2)も買ってしまいました。
帰って早速食べてみると、良く完熟した実で、実の蜜?が砂糖化しており、味は少しバニラのような感じで、干し柿のような食感??という感じです(乾燥ナツメヤシの実は、どの種類も干し柿のような食感が味わえます)。良く言い表せないのですが、とてもまろやかなお味で美味しいです。私は毎朝これをオートミール粥に入れて食べています。食物繊維やミネラルが豊富でとても健康に良いです。勿論、食べ過ぎは良くないと思いますが。あのおじさんが教えてくれなかったら、絶対一生食べる事は無かったと思うMazafati Dates。おじさん、どこのどなたか存じませんが、こんなに美味しいMazafati Datesを教えてくれてありがとう!と感謝の気持ちで一杯です。
- ブログトップページへ
- 次の記事: 「ポーランドの美味しいクリームチーズクッキー Kolaczki Cookies(コワチュキ・クッキー)レシピと作り方」
- 前の記事: 「2度目の雪 in 2013」
- 過去記事一覧アーカイブへ
最新記事
- MTで検索タイムアウトが発生した場合
- MT7で新しいサイトを作るとき (自分用覚書)
- MT テーマのエクスポート時にファイルも選択する際、ファイル内に文字化けファイルがあるとエラー(自分用覚書)
- もしかして半身浴のお陰?花粉症の症状が出ません
- Hiromi: The Trio Project featuring Anthony Jackson
- Juneuary Weather 一気に寒く
- ローズガーデン at Burnaby Mountan
- やっとPRカード申請書を郵送
- きんぴらいなり寿司
- PRカードの更新・・!
- 今日の風景
- 5年前のちょうどこの時間帯に
- もうすぐ新年!
- ビクトリア北でM4.8の地震
- 中抜き化が進みつつある