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原子力発電はクリーンエナジーでないのに何故故次世代エネルギーProfessor?

April 14, 2009

この間、ラジオで次世代エネルギーのことが話されていました。いつもBGMとして聞いているので、注意を傾けていないのですが、幾人かの人がゲストとして話していて、それぞれ次世代エネルギーは何が良いと思うかを話していました。

その中で、とあるProfessorの番になり、彼は世界のデータを挙げながら、CO2を出さない原発が次世代エネルギーにふさわしい、などと話していました。このProfessorによると、世界中で原発を次世代エネルギーとして活発に運用しようという流れがあって、日本では沢山の原発が運用されている、20年前にバンクーバーでも原発の動きがあったが、あの時は取り止められたのは、間違いだった、と言うのです。そして、今の原発は設計がしっかりしていて~という常々聞くようなことを話していました。

話を聞きながら、設計をしっかりしても、地球は動くし(地震・・・バンクーバー&シアトルエリアはカスケード沈み込み帯があるので大きな地震が起こる可能性大)、人がメンテをしなくちゃならない、プラス、永久に汚染ゴミを排出し続けるのになんで?と思いました。そして、何ゆえこういう話をするProfessorが居るのかと驚きました。バンクーバーの人々は20年前、大変正しい決断をしたのだな、と思います。

数字のデータだけで見たら確かに日本の原発のプラント数は増えていて数字だけを見ると凄いのですが、でも、その裏で色んな問題が起きていることをProfessorは知らないのだと思いました。そして、表面的なことだけで、実情を知らないのに、CO2を出さないからという理由で、次世代エネルギーとして推薦するなんて、如何なものかと思いました。

そして主な問題は、このCO2=温暖化という図式が、いとも当然かのようにメディアで取り沙汰されていることにあるのだと思います。これがあるので、CO2削減=温暖化に効力がある、というECHO・ブランディングが出来てあがってしまったのかと。もちろん、エコは必要ですが、そのエコとこのエコはちょっと違う・・という・・。

実際のところ、CO2以外で温暖化に主に影響しているものが多数あり、その中でも太陽活動は私達の生活に大変大きく影響してきます。最近では地球の磁気シールドに破れが生じており、太陽嵐の影響が懸念されています。なので、ただ単純にCO2をメインターゲットのように温暖化の問題とするのは、間違いの元になると思うのです。

自然の摂理から環境を考える」さんのところで、「気温変動と太陽活動」という記事があり、とても参考になります。そこから少し引用させていただくと:

つまり、宇宙線が増加し雲が増えれば、太陽光を反射しやすくなり地球は暖まりにくくなります。逆に、宇宙線が減少し雲も減少すれば、地球は暖まりやすくなり、温暖化が進行するということです。

そもそも、この宇宙線も太陽活動、太陽風の影響を受けており、太陽風が強ければ(=太陽活動が活発になれば)、宇宙線は弱くなることが知られています。

従って、地球温暖化を考える上では、人為的な二酸化炭素の量だけではなく、もっと大きな視点に立って太陽活動にも目や、ミランコビッチサイクル(参考:『二酸化炭素による温暖化って本当?第4回 ~地球は数万年サイクルで温暖化・寒冷化する~』)にも向ける必要があるように感じます。

しかし、現実は「温暖化の原因=二酸化炭素」ばかりが取り沙汰されており、これには意図的(政治的)な側面を強く感じざる得ません。
※一般的には「温暖化の原因=二酸化炭素」という等式は崩れつつあると感じていますが、この等式を唱えている者たちは真に温暖化を解決する気が無く、単に己の私欲、利益を追求するための手段としてしか使っていないのではないでしょうか?

私が今回ラジオで聞いた、Professor以外には、太陽エネルギーや風力エネルギーを話している人も居て安心しましたが、それにしても、このProfessor、以前は違う路線だったのに何故原発なんだ?と電話をしてきた一般の人が言っていましたが、ここにきて、原発路線を行き始めたのは何故なんでしょうね。まさか、本当に設計がしっかりしていれば、問題が起きないと考えているからなのでしょうか?いやはや、耳がダンボになるお話でした。

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