彼女は私を見て、「日本人ですか？」と聞いてきたので、「そうです。」と答えると日本語で色々話しかけてきました。彼女は自分が若い頃、日本が統治国家にしようとしていた影響で、学校で日本語を話さなければならなかったため、日本語が少しだけど話せます、と教えてくれました。少し、と言っていたけど、結構普通に会話ができるくらい話せるのでビックリでした。当時は、家では家族と韓国語を話せたけれど、学校などでは韓国語は禁止されていたので、ずっと日本語だったそうです。

彼女は50歳を過ぎて、カナダに移民してきたそうなのですが、それまでは忘れてしまっていた日本語も、その当時英語の学校で多くの日本人に出会って話すようになったことがきっかけで、少しずつまた日本語を思い出してきたそうです。やっぱり子供の頃に学んだ言語だからか、大人になって学び始めた英語より日本語の方がしゃべれる、とのこと。

2回目にコリアンレイディーと会ったとき、彼女はコリアンマグネット、っていうのかな、コリアンの民族衣装を着た冷蔵庫とかにつけるマグネットをくれました。私とハニャは、じゃぁ自分たちも何かしてあげないとね、と言うことで、近くのメトロタウンに行き、日本の器などを売っているところに行き、綺麗な花瓶の焼き物を選んでプレゼントしました。そしたら、次に出会ったときに自分が焼いたというベイカリーを持ってきてくれていて、家でハニャと一緒に楽しませてもらったのですが、日本のお饅頭のような感じでとっても美味しかった！久しぶりに栗饅頭を食べたような感じで、味は違うけれど、思わずおばあちゃんの紅白饅頭を思い出してしまった。

何度か少ないながらも会話をしているのに、私は彼女の名前も知らないので、お名前は何ですか？と聞くと、なんでも、日本語名があるという。結構早口にしゃべられるので、はじめの姓は良く聞き取れなかったのですが、○○のぶこ　さんという名前だそうです。更には、当時自分の誕生日も日本の年号で覚えたそうで、私の誕生日は昭和9年12月27日、と何度も唱えながら覚えたそうです。

彼女と私が日本語で会話出来たり、日本語、というキーワードでお知り合いになれたのも、当時の歴史的背景があるからなわけで、なんとも皮肉だなぁと思うのでありました。

ん？？なんかタイトルとは全然違う内容。（笑）