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Vera Drake

November 7, 2004

昨日、5th Avenue にある映画館で Vera Drake (第61回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞)を 観てきた。内容の為か、観客はご年配の方々が多かった。

映画が始まる前、ここの映画館ではスタッフが前に出てきて、マイクなしで注意や説明をしてくれる。 昨日の彼(スタッフ)は小さな声でボソボソ言っていたので、ついに観客の中にいた、 気品のあるおばちゃまが、”I can't hear your vioce! Talk to me!” と言って、「ここ!ここ!」と手を振って 彼にアピール。彼はちょっと間を置いて、声を振り絞って大きな声で説明を始めたのだが、 予期しなかったおばちゃまのつっこみに、与えられた時間内で説明を終えることが出来なかったので、 中途半端な説明のまま、映画は始まった。

映画は1950年、戦後のロンドンで労働階層として働くVera Drakeの人生を中心にAbortion(中絶) について人々に問いかけてくる内容。派手なシーンがあるわけでも無く、中心人物、Vera Drakeの 人生と彼女を取り巻く家族にどんどん引き込まれていく。

ところでこの映画、舞台がロンドンなので、ブリティッシュ・イングリッシュを期待していたが、 聞こえてくる言葉は予期していたブリティッシュ・イングリッシュとは違っていた。英語なのだけど、 私の耳には違う言葉に聞こえた。通常の英語の映画でも理解するのに精一杯なのに、 戦後のロンドンで労働階層として働く人というのがセッティングだった為か(?)言葉になまりがあって、 私には半分も彼らの会話を理解する事が出来なかった。例えば、ベイビー(Baby)がバイビー(Baby) だったり・・・。どうも、Aの発音をaiと発音しているようだったので、途中から気をつけて聞いてみたが、 やっぱり殆ど理解不可能だった。同じ英語を話すカナダ人がどれだけ理解できているのか気になったが、 映画の途中で笑ったりしていたから、彼らは理解できていたんだろう。(当然か。)それでも、主人公の Vera Drakeを演じるImelda Stauntonの表情や動き、家族との関係、周囲の人との関係を見ていると、 言葉は完全には分からなかったけれど、ある程度の内容は理解できた。

言葉の理解不足もあるけど、Vera Drakeを観ていると、色々と自分で解釈しなければならない 部分も多く、家に帰ってきてインターネットでVera Drakeについて色々調べてみた。 目の前にもやもやしていた霧が晴れた気がした。

それにしても、英語の習得、いつになっても難しい。

Vera Drake オフィシャルサイト:

http://www.veradrake.com

Vera Drake 解説:

http://www.cinescene.com/shari/veradrake.htm (英語)
http://www.britfilms.com/britishfilms/catalogue/browse/?id=D9CC70591b19b22D7AwHj323CD52 (英語)
http://www.jpnfilm.com/eigasainews/data/2004/2004091201.html (日本語)

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